2021年2月24日肝腎なこと ~ 佐藤 愛子肝腎なことは、 暗い性格を明るくしようと努力することではなく、 例えば「この人はどんなことが好きで どんなことを苦痛に思う人か」を考えることだと 私は思う。 つまり大事なのは想像力であり心配りである。 たとえ無口でおしゃべり下手であっても 熱心に人の話を聞けばいい。 そうすれば話している人は満足する。 そういうことは性質とは関係なく出来ることで、 自分の性質のいやさを分析して歎くよりも、 他人に配慮する努力をすれば それでよろしいのである。 佐藤 愛子 / 小説家
肝腎なことは、 暗い性格を明るくしようと努力することではなく、 例えば「この人はどんなことが好きで どんなことを苦痛に思う人か」を考えることだと 私は思う。 つまり大事なのは想像力であり心配りである。 たとえ無口でおしゃべり下手であっても 熱心に人の話を聞けばいい。 そうすれば話している人は満足する。 そういうことは性質とは関係なく出来ることで、 自分の性質のいやさを分析して歎くよりも、 他人に配慮する努力をすれば それでよろしいのである。 佐藤 愛子 / 小説家